28. 今でも苦手なシチュエーション~緊急停止ボタン~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

東京近辺で電車を利用する方はお分かりかと思いますが、駅のホームなどで非常事態が発生した場合に、列車や駅などに通報するための装置として「緊急停止ボタン」というものがあります。


これは駅員だけでなく、我々乗客も押すことができます。

このボタンが押されると、関連する路線上の電車がすべて緊急停車し、安全確認が終わるまで動きません。
その間、乗客は車内に閉じ込められた状態になります。その時間は1、2分で済む場合もあれば数十分に及ぶ場合もあります。これは車内が空いていようが激混みだろうが同じです。

私はこの緊急停止ボタンが押されて緊急停止している状態が非常に辛いのです。
混雑時は当たり前ですが、空いていて座っていたとしても落着かない状態になります。
パニック障害の発症から間もない時期や治療中の時期は居ても立っても居られず、すぐにその場でワイパックスを服用していました。
さすがに今ではそこまでにはならないものの、脈拍と呼吸が早くなったり動悸が起こることが多いです。

だいたいは長くても数分間の停車で済むことが多いのですが、10分を超えてくるとかなり辛くなります。
普通の人でも相当イライラするはずですから、パニック障害を患っている方は不安感や恐怖感も加わって、感じるストレスも相当強いものになるのではないかと思います。

この時の不安感や恐怖感の一番の原因は、閉じ込められていることよりもいつ動き出すのかが分からないという”先が見えない“ことにあると思います。車内放送の文句はだいたい決まっていて
「安全の確認が取れるまでお待ち下さい。」
「決して車外にでないようお願いします。」
といった内容で、これが一定の時間間隔で繰り返されます。
“いつ頃”とか”何時頃”とか、時間の見込みについてはあまり触れられず、正直ストレスが増幅されているように思います。

このシチュエーションに遭遇してしまった場合、私の対処方法はまずはツボ押しです。
長引くとスマホで音楽を聞き、座っていれば呼吸法を実践するなど、あらゆる手法を駆使して乗り切ろうとします。

これでも以前に比べればかなり耐えられるようになってきました。その実感はあります。
ただそのペースはかなりゆっくりですので、まだまだ時間はかかると思っています。
しかも「緊急停止ボタン」にはけっこうな頻度で遭遇しますので、より効果的な対処方法を模索している今日この頃です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。