31. 幸運だったこと

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私の場合、10年前にパニック障害を発症後、心療内科での治療を経て順調に治癒しました。


今振返ってみると幾つか幸運だったことがあったように思います。
今回はこのことについて書いてみたいと思います。

1.身近にパニック障害経験者がいた

家内の友人の旦那さんがこの病気を経験しており、治療の開始が遅れたために重い症状になってしまったという話を具体的に聞くことができました。
自分はおそらくパニック障害だろうと思っていながらも心療内科を受診することに抵抗感があった時で、話を聞いたことで受診する決断ができたのです。また病院も紹介して頂きました。
もし病院に行くことが遅くなっていたらもっと深刻な症状になっていたかもしれませんし、順調に治療も進まなかったでしょう。

2.極力生活リズムを変えなかった

病院を受診する前で原因不明の体調不良が続いていた時期、特に通勤や仕事が本当に辛かったのですが、そのことを理由に休むことはありせんでした。たまに早退したり職場の医務室のベッドで休憩したりすることはありましたが、仕事から逃げることはしませんでした。
自分でもよく分からないのですが、漠然と「今休むとダメになる」という思いがありました。
逆に言えば、一旦休むと戻れなくなるんじゃないかと思うほど毎日がしんどかったのです。
そんな中1.のことがあって治療に入ることができたのですが、早い時期に休んでいたらどうなっていたか分かりません。

3.自己流で行動療法をしていた

これも病院を受診する前のことですが、毎日利用する電車に乗ることが恐かった時、「避ける」よりも「慣れる」ことが大事じゃないかと考えて自分なりに訓練をしました。
その時点では完全に”自己流”でしたが、後になってみると行動療法の一つを実践していたことになります。
このことは「できなかったことが少しづつできるようになる」という自信のようなものもあって、積極的な思考を持つことができた一つ要因になったと思います。

4.家族の存在と協力があった

まず家族の”存在そのもの”が大きかったと思います。
症状が出ている時、休日で家にいる時でも一人きりの時は不安感がありましたし、平日で仕事に行っている時は一刻も早く家に帰りたい気持ちが強かったのですが、これがもし一人暮らしだったらどうだったでしょうか?
拠り所がなく、相当不安定な精神状態になっていたのではと思います。
また、このブログでも幾つかご紹介しましたが、病気の改善にあたっても協力してもらい助かりました。

5.治療が比較的順調に進んだ

上記1~4の幸運な点もあり、通院開始後の治療が順調に進んだと考えています。
薬物療法の効果がすぐに体感できたこと、私自身がドクターに対する信頼を持てたことも大きかったですが、いい状態で治療を受けることができたように思います。

まとめると、あくまで私のケースについてですが、
「積極的な姿勢をもつことが大事、そのためにも症状が重くなる前の早めのアクション」がスムーズな治癒への大きなポイントのように感じます。

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